こんばんは

前回お話しした通り今回はLouis Vuittonを例に
コピー品と正規品の差(真贋ポイント)を書いていきたいと思います
お付き合いいただければ、幸いです

1.シリアルナンバー

全ての正規品に刻印されている個体番号のことで
現在はアルファベット二桁+数字四桁で記されており、製造された場所と時期を表しています。
(例外としてフランスの一部の工場などではアルファベット三文字だったり数字が使われていたりしますのでご留意ください。)
例えばAB1234、CD5678のような形で製品のどこかに刻印されています。

この文字列の記載がない場合は下記のような場合を除きコピー品となります。

  • シリアルナンバーの記載が始まる以前のリリース
  • シリアルが経年劣化で消えてしまったケース(後述)
1-1.製造国表示

文字列最初のアルファベットは製造された国と工場を表すもので、
仏、西、米、伊、瑞、独の六か国に作られた工場に対応するものです。

フランス
AA,AC,AH,AN,AR,AS,BA,BJ,BU,CT,DU,ET,FL,LW,MB,MI,MS,

NO,RA,RI,SL,SN,SP,SR,TH,TR,TJ,VI,VX,A1,A2A3,AAS

スペイン
CA,GI,LB,LM,LO

アメリ
FC,FH,LA,OS,SD

イタリア
BC,BO,CE,FO,MA,RC,RE,TD

スイス
D1,FA

ドイツ
LP

現在知られている物は以上ですが(抜けがあったらごめんなさい)、今後新しい工場が作られた場合等は新しいものが増えていくと思われます。
また、DKというアルファベットが入ったものは正規店で修理(リペア)された際にいれられるものです。

1-2.製造年表示

後半の三桁~四桁の数字は製造された時期を表し、前述のアルファベットと合わせることでいつ、どこで作られたか?を示します。
このシリアルナンバーですが、現在までに何度か表記が変更されているので以下に纏めました。

  • イ:1980~84年このころはアルファベットによる製造国の表記はなく数字のみでした。前二桁が製造年、後ろが製造月を示します。

   例)831、828、etc

  • ロ:1985~88年アルファベットによる製造国の刻印が開始されました。しかしアルファベットに位置に統一性はなく、製品によって数字の前についたり後ろについたりと差があります。

   例)8811SP、MI862、etc

  • ハ:1989年アルファベットの位置が文字列の先頭に統一されました。
  • ニ:1990~2006年ここから読み方が変わります。四桁の数字うち二文字目、四文字目が製造年一文字目、三文字目が製造月を表します。

   例)MI0045(フランス05年4月)、CA1013(スペイン03年11月)

  • ホ:2007年以降読み方は1990年~2006年までと同じですが、一文字目と三文字目が製造週を表すようになりました。

   例)FA4186(スイス16年48週)

 

1-3.シリアルナンバーを探す際のコツと注意点

さて、このシリアルナンバーですが本来は製作者サイドが製品の管理をするために振られているものでユーザー向けの番号ではありません。
その為、ポケットの内側や縫い目の淵、革タグの裏などの目立たない箇所に記されていることが多いです。なので発見はできてもかなり読みづらい場合もあります。
シリアルを探すために無理に力を加えすぎた結果壊れてしまった…などということがないようにしたいですね。
また初期の製品は刻印ではなく印字さてていた為、経年により消えてしまっている場合もあります。例えば、財布などの場合コインケースの内側等に記載されていて、使用しているうちにコインで削れて消えてしまった、などが考えられます。

1-4.型番との違い

Louis Vuittonの製品には上記のシリアルナンバーとは別に型番があります。
この型番はアルファベット1文字と数字5桁の組み合わせでリリースごとに割り振られています。
例)M40157、M67823etc
この文字列は正規店や公式サイトの商品ページで調べることができます。
注意したいのはこの型番は商品に刻印されることはないということ。
一部アクセサリ等には記載されている場合もあるようですが、バッグや財布などには記載されません。
もし、こちらが記載されたバッグ等がありましたらそれらはコピー品である可能性が極めて高いです。

長くなってしまいましたが今回はこれで
次回もLouis Vuittonの真贋ポイントについて書きたいと思います。